フィンの特徴を構成する要素の用語と考え方について説明します。

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ベース(Base)

フィンがサーフボードに接する部分の水平方向の長さ。

ベースが長いほどドライブ力が強く、速度が出やすくなります。逆に、ベースが短いほど旋回性が高まり、ターンがしやすくなります。

 

デプス(Depth)

フィンがサーフボードから水中に突き出た垂直方向の長さ(高さ)。

デプスが大きいほど安定性が高まりますが、ターンの抵抗が大きくなります。逆に、デプスが小さいほどターンがスムーズになりますが、安定性が低くなります。

 

エリア(Area)

フィンのフィンボックスの外に出た部分の面積。

エリアが大きいほど安定性とドライブ力が高まりますが、抵抗が大きくなります。逆に、エリアが小さいほど抵抗が少なく、ターンがしやすくなります。

ボードが長いほど、ライダー(とボード)が重いほど、必要なエリアは大きくなります。

 

スイープ(Sweep)

フィンの傾斜角度。

フィンが倒れるほどスイープ角度が大きくなります。スイープが大きいほど、安定性とドライブ力が高まりますが、ターンの抵抗が大きくなります。逆に、スイープが小さいほど旋回性が高まり、ターンがスムーズに回転半径が小さくなります。

 

フォイル(Foil)

フィンの両サイドの膨らみ。

フォイルによって水の流れをコントロールします。センターフィンに多いのが「50/50」と呼ばれる両面に同じように膨らむ形状で、サイドフィンには「フラット 」と呼ばれる、内側の面が平ら、外側の面に膨らみがあるものが多く採用されます。

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カント (Cant)

サーフボードのボトム面に対して90度の垂直角度から傾いている角度。

通常センターフィンは0度(ボードに対して垂直)で、サイドフィンは数度の角度がついています。 角度がつくことで水面に対してボードを傾けた際に水の抵抗が増すため、ボードを傾けたターンの時に水の抵抗を増加させ、シャープなターンを実現させる効果があります。

 

 

【参考】https://pocketsurf.jp/surfboard_fin