ミッドレングスサーフボードは、ショートボードとロングボードの良いとこ取りをした万能ボードとして人気が高まっています。

この記事では、初心者から上級者まで幅広いスキルレベルのサーファーにおすすめできるミッドレングスボードを厳選して7本紹介します。

また、自分に合ったミッドレングスサーフボードを選ぶためのポイントも解説しているので、ミッドレングスボードの購入を検討している方は必見です。

ミッドレングスボードの特徴や利点、選び方のコツを理解することで、自分のスタイルにぴったりのボードを見つけることができるでしょう。

1. ミッドレングスサーフボードとは?

1.1. ミッドレングスサーフボードの定義

ミッドレングスサーフボードは、一般的なショートボードとロングボードの中間に位置するサーフボードです。全長は7〜8フィート(約213〜244cm)程度で、幅は21〜23インチ(約53〜58cm)が主流となっています。

ミッドレングスサーフボードは、ショートボードのような機動性とロングボードのような安定性を兼ね備えた、万能型のサーフボードと言えるでしょう。小波から頭オーバーまで、幅広いコンディションで活躍するのが特徴です。

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1.2. ショートボードとロングボードの中間的な存在

サーフボードは一般的に、全長6フィート以下のショートボードと9フィート以上のロングボードに大別されます。ショートボードは高い機動力を持ち、スピーディーな波乗りに適しています。一方、ロングボードは安定性が高く、小波でも乗りやすいのが特徴です。

ミッドレングスサーフボードは、この2つのタイプの中間に位置します。ショートボードほどの機動性はありませんが、ロングボードよりも俊敏な動きが可能です。また、ロングボードほどの安定性はないものの、ショートボードよりも乗りやすく、初心者でも扱いやすいのが魅力です。

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2. ミッドレングスサーフボードの特徴 

ミッドレングスサーフボード

2.1. 波乗りの汎用性が高い

ミッドレングスサーフボードは、様々な波のコンディションに対応できる汎用性の高さが特徴です。小波から頭オーバーまで幅広い波をカバーできるため、1本あれば多様なコンディションを楽しめます。

2.2. 安定性とスピードのバランスが良い

ミッドレングスサーフボードは、安定性とスピードのバランスに優れています。ロングボードほどの安定性はありませんが、その分、テイクオフやターンがしやすく、スピードも出しやすい特性を持っています。

波に乗った後は、ボードが安定しているので、ボトムターンやカットバックといった基本的なターンを練習するのに最適です。また、ある程度スピードも出せるため、もっと大胆なマニューバーにもチャレンジできます。

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2.3. 初心者から上級者まで幅広く対応

ミッドレングスサーフボードは、初心者から上級者まで幅広いレベルのサーファーに適しています。初心者にとっては、ロングボードよりも扱いやすく、テイクオフやターンの練習に打ってつけのボードです。

一方、中上級者にとっても、小波の日やクルージングを楽しみたい時など、様々なシーンで活躍してくれます。レールを使ったターンや、ノーズライディングなど、ロングボードでは味わえない乗り味を堪能できるのも魅力です。

上級者が自身のスキルアップのために、あえてミッドレングスを選ぶケースも少なくありません。ボードコントロールの精度を高めたり、新しいマニューバーを習得したりと、テクニックを磨く良い機会となります。

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3. ミッドレングスサーフボードのメリット

ミッドレングスサーフボード

3.1. 小波から頭オーバーまで幅広いコンディションで使える

ミッドレングスサーフボードは、小波から頭オーバーまで幅広い波のコンディションに対応可能です。

小波の場合、ミッドレングスはパドリングが楽で、テイクオフもしやすいため、ロングボードのように波に乗り遅れることがありません。一方、サイズのある波では、ボードの持つスピード性能を活かして、ダイナミックなターンを楽しめます。

ミッドレングスサーフボードを選べば、様々な波のコンディションを1本のボードでカバーできるので、サーフィンの機会を逃すことなく、存分に楽しめるでしょう。

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3.2. ロングボードよりも機動力があり、ショートボードよりも乗りやすい

ミッドレングスサーフボードは、ロングボードとショートボードの中間的な特性を持っています。つまり、ロングボードよりも機動力があり、ショートボードよりも乗りやすいというメリットがあります。

ミッドレングスサーフボードは、まさに両者の良いとこ取りをしたようなボードだと言えるでしょう。

3.3. サーフィンスキルの向上に役立つ

ミッドレングスサーフボードは、サーフィンスキルの向上に非常に役立ちます。特に、ロングボードからショートボードへの移行期には、ミッドレングスが重要な架け橋となってくれます。

ロングボードに慣れたサーファーがいきなりショートボードに乗り換えるのは、かなりのギャップがあります。そこで、ミッドレングスサーフボードを間に挟むことで、無理なくステップアップが可能となるのです。

さらに、上級者にとっても、ミッドレングスに乗ることで、改めて基本に立ち返り、自身のサーフィンを見つめ直すきっかけになります。サーフィンが上達しても、時折ミッドレングスに乗ることをおすすめします。

3.4. ミッドレングスサーフボードのデメリット

ミッドレングスサーフボードは多くの利点を持つ一方で、いくつかのデメリットも存在します。

まず、ロングボードと比べると、パドリングの効率がやや劣ります。体力に自信のない初心者の場合、テイクオフに苦労する可能性があるでしょう。

また、ショートボードほどの俊敏性はないため、スピーディーなライディングを求めるサーファーには物足りなく感じられるかもしれません。

しかし、これらのデメリットを考慮しても、ミッドレングスサーフボードの持つメリットは非常に大きいと言えるでしょう。

4. ミッドレングスサーフボードの選び方

ミッドレングスサーフボード

ミッドレングスサーフボードを選ぶ際には、自分のスキルレベルや好みの波のコンディション、予算など、様々な要素を考慮する必要があります。ここでは、ミッドレングスサーフボードを選ぶ際の重要なポイントを解説しましょう。

4.1. 自分のスキルレベルに合ったサイズ選び

ミッドレングスサーフボードを選ぶ際、まず考えるべきは自分のスキルレベルに合ったサイズ選びです。一般的に、ミッドレングスは7フィート前後のサイズが主流ですが、ライダーの体重や身長、経験によって最適なサイズは変わってきます。

初心者や体重の軽い方は、7フィート以上の長めのボードがおすすめです。ボリュームがあるため、パドリングが楽で波に乗りやすくなります。

一方、上級者や体重の重い方は、6フィート台のショートめのボードを選ぶと良いでしょう。俊敏性が増し、よりアグレッシブなライディングが可能となります。

4.2. 波のコンディションに適した形状の選択

次に考慮すべきは、自分がよく入る波のコンディションに適したボードの形状です。ミッドレングスサーフボードには、様々なアウトラインやロッカー、テールデザインがあり、それぞれ異なる特性を持っています。

 

自分のお気に入りの波や、よく入るポイントの特性を考え、最適な形状のミッドレングスを選びましょう。

4.3. 予算に合わせたブランドの選択

最後は、予算に合わせたブランドと素材の選択です。ミッドレングスサーフボードは、多くのブランドから様々な価格帯で販売されています。

初心者の方は、まずはリーズナブルな価格帯のボードを選ぶのがおすすめです。サーフィンに慣れていない段階では、多少の性能差はそれほど気になりません。むしろ、低価格でサーフィンを始められることが重要です。

4.4. 素材の選択

ミッドレングスサーフボード

また、ボードの素材も重要な選択ポイントです。一般的なPUフォームとグラスファイバーの組み合わせが最も手頃な価格ですが、最近ではエポキシ樹脂(EPS)を使用した軽量ボードも人気が高まっています。

エポキシボードは、PUボードと比べて軽量で耐久性が高いのが特徴です。軽いボードは持ち運びがしやすく、パドリングも楽にできるため、初心者から上級者まで幅広く支持されています。

他にも最新のサーフボードにはウッドスキンを採用することで、耐久性を高めているモデルも増えてきています。

ただし、エポキシボードやウッドスキンを採用したモデルはPUボードよりも価格が高くなる傾向にあります。予算と相談しながら、自分に合った素材を選ぶようにしましょう。

関連記事:EPSとPUの違いは?サーフボードメーカーがメリット・デメリットを徹底解説

5. おすすめのミッドレングスサーフボード7選

ミッドレングスサーフボード

ミッドレングスサーフボードは円安の影響もあって、15万円〜25万円の価格帯が一般的です。またEPSのミッドレングスになると更に高価になります。

nanazero はオンライン販売に特化しているサーフボードブランドであり、中間コストを徹底的に削減しているため、EPS製、ウッドスキンの採用をしている最新ミッドレングスサーフボードでも10万円前後の価格帯で販売しています。

本記事ではコスパと性能に優れたおすすめミッドレングスサーフボードを紹介します。

5.1. MID01 ショートボーダーに人気のモデル

nanazeroのミッドレングスシリーズの中では短めの長さで、ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にする時に最適です。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID01 – nanazero

5.2. MID02 オールラウンドモデル nanazero ベストセラーミッドレングス

人気のエッグシェイプ・ミッドレングス。波の斜面を気持ちよく滑り、大きな弧を描いた気持ちいいターンを可能とする、素晴らしいクルーザーです。ある程度の経験があれば、波の大きな日にも小さな日にも対応できる、オールラウンドなサーフボードです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID02 – nanazero

5.3. MID02 TWIN よりパフォーマンスに特化したオールラウンドモデル

人気モデルMID02ツインフィンタイプ。波の斜面を気持ちよく滑るクルーザーの要素を持ちつつ、ツインフィンによってターン性能を高めています。波の大きな日にも小さな日にも対応できる、オールラウンドなツインフィン・ミッドレングス・サーフボードです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID02 ツインピン – nanazero

5.4. MID03 長さとボリュームのあるリラックスクルージングモデル

人気のミッドレングスツイン・サーフボード。長さとボリュームがあるので、小さな波の日でも多くの波をキャッチできる安定性があり、ツインフィンならではの気持ちよいターンを楽しめる、バランスの良いツインフィン・ミッドレングスサーフボードです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID03 ツイン – nanazero

5.5. MID04 Quad コントロール性能を高めたクアッドモデル

mid04

 

ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にしようとする時に最適なMID01が進化し、さらにターンを気持ち良く楽しむためにデザインされたモデルMID04のクアッドフィンタイプ。

ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にする時に最適なモデル。クアッドらしいドライブのきいたターンを求める方におすすめです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID04 クアッド – nanazero

5.6. MID04 TWIN ツインフィンのルース感を楽しむモデル

ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にしようとする時に最適なMID01が進化し、さらにターンを気持ち良く楽しむためにデザインされたモデルMID04のツインフィンタイプ。

ショートボードやフィッシュボードに慣れたサーファーが、ミッドレングスを手にする時に最適。ターン性能を重視する方におすすめです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID04 ツイン – nanazero

5.7. MID05 クアッド×フィッシュ ロングボーダーも乗りやすいモデル

ミッドレングスサイズのフィッシュサーフボード。フィッシュ特有の波の上を滑るようなフロー感を持ち、ミッドレングスサイズになったことで、更にリラックスしたサーフィンができる、サーフィンの楽しさを広げてくれるサーフボードです。

WOOD SKIN サーフボード ミッドレングス MID05 フィッシュ – nanazero

6. ミッドレングスサーフボードのお手入れ方法

ミッドレングスサーフボード

大切なミッドレングスサーフボードを長く使うためには、適切なお手入れが欠かせません。ここでは、ボードを美しく保ち、性能を維持するためのお手入れ方法をご紹介します。

6.1. 使用後の真水での洗浄

サーフィンのセッション後は、必ずボードを真水で丁寧に洗浄しましょう。海水に含まれる塩分や砂は、ボードの表面に付着してしまうと、経年劣化の原因となります。

6.2. フィンの取り外し

ボードの洗浄後は、フィンを取り外して別途洗浄することをおすすめします。フィンボックス内に砂が詰まっていると、フィンの脱着時に傷がつく原因になります。

フィンは、真水で丁寧に洗い流した後、乾いた布で水分を拭き取ってから保管しましょう。定期的にフィンボックス内も点検し、砂などが詰まっていないか確認してください。

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6.3. ワックスの定期的な塗り直し

ボードの滑り止めとして欠かせないワックスは、使用頻度に応じて定期的に塗り直す必要があります。古くなったワックスは、ボードの表面に汚れが蓄積しやすく、グリップ力も低下してしまいます。

ワックスを塗り直す際は、まずは古いワックスを専用のリムーバーや溶剤を使って丁寧に取り除きます。その後、ベースコートを薄く塗り、その上から適量のワックスを塗っていきましょう。

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6.4. 保管時の注意点

ミッドレングスサーフボード

ミッドレングスサーフボードは、使用しない時も正しく保管することが大切です。直射日光や高温多湿を避け、ボードの表面に圧力がかからないように、横置きまたは立てかけて保管してください。

ボードカバーを使用することで、保管時の傷つきを防ぐことができます。ソフトケースでも構いませんが、通気性の良いものを選ぶようにしましょう。

また、長期間使用しない場合は、ワックスを剥がしてからカバーをかけて保管することをおすすめします。ワックスを剥がすことで、ボードの表面に汚れが蓄積するのを防ぐことができるのです。

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7. まとめ:ミッドレングスサーフボードで広がるサーフィンの可能性

ミッドレングスサーフボード

ミッドレングスサーフボードは、ショートボードとロングボードの長所を兼ね備えた万能なボードです。小波から頭オーバーまで幅広いコンディションで使えるだけでなく、テイクオフが容易で安定性も高いため、初心者から上級者まで多くのサーファーに支持されています。

ボードの特徴を理解し、自分の体格や技術レベル、好みの波質に合わせて最適なミッドレングスを選ぶことが大切です。また、定期的なお手入れを怠らずに行うことで、ボードを長く大切に使い続けることができるでしょう。

ミッドレングスサーフボードは、サーフィンの可能性を大きく広げてくれる頼もしい相棒です。従来のボードにはない新たな魅力を感じながら、ミッドレングスでサーフィンを存分に楽しんでみてはいかがでしょうか。

きっと、今までとは違ったサーフィンの世界が広がるはずです。ミッドレングスサーフボードで、あなただけのサーフィンスタイルを見つけてください。

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記事を書いたヒト

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ヒガシーサー(@higashisacom)サーフィン歴20年。独学で上達しなかった経験から、科学的メソッドに基づいて練習する方法を実践。たった3ヶ月で上達できた方法を一般サーファー向けに分かりやすく解説している。Instagram フォロワー数 34,000人、YouTube チャンネル登録者数 16,000人。
4月 20, 2024